zatさんの映画レビュー・感想・評価

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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

4.0

映画として好みだったかと言われればそうでもないが、この映画で描かれていた困難や皮肉というか不条理みたいなものを、観てから数週間引きずっている…思い返してもしんどい。

フェミニズムとかジェンダー平等が
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

5.0

軽い気持ちで観始めて度肝を抜かれた。(本当は「ホーリー・マウンテン」が観たかった…)
意味を理解する手前であっても「これは大変なことが起こっているぞ」「なんか知らんが絶対面白いやつだぞ」ということは瞬
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

いまいちハマらないままの100分だったけどファッションや小道具や風景はザ・フレンチ・エイティーズって感じでかわいかった。
概念上の死に憧れるとか朝とか鏡の前でニキビ潰したりカッコつけたりティーンの男子
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記憶の戦争(2018年製作の映画)

4.0

どの国、立場であっても、被害者にも加害者にもなり得る。植民地時代や慰安婦問題では被害者である韓国は、同盟軍として参戦したベトナム戦争においては加害者側。

かつて民間人虐殺が行われたベトナムのフォンニ
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ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

4.0

明確な主人公(市長)が設定されていたのが意外。と言ってもTVドキュメンタリーにありそうな移動中の車内インタビューとかプライベートでの意外な一面披露みたいなシーンはもちろんない。あくまで市長として市民に>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

1
「親密さ」の電車、「ドライブ・マイ・カー」の旧車に続く車内名シーン新型タクシーver。「会話自体がエロい」=濱口作品のことでは?!東出くん、岡田くんといいひょろっとした空虚系色白イケメン(?)は棒
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愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

4.0

結構なパートが「素人ハメ撮り動画」であり、障害者の日常を写した「ホームビデオ」であるにも関わらず、ポルノでも感動ポルノでもない。独自の強度を持った作品に纏まっているのは脚本と編集の妙によるものと思うけ>>続きを読む

GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.0

家畜ASMRモノクロ動画。豚、鶏、牛、牧草、泥水、蠅等々の生き物や自然物はもちろん、ラストシーンのトラクターに至るまで、容赦なくフェティッシュなほど精緻な音と映像で描き切る90分。
ナレーション、BG
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渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

4.0

ラッキースケベ満載な世にも奇妙な物語。オチは結局女(オカンと妹)の「狂気」。

ラノベの妹キャラみたいなお気楽お色気シーン多数。現在から過去を回想シーン的に見せるサスペンス風の構成で「モア」より飽きず
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モア(1969年製作の映画)

4.0

ヒッピー版ファムファタル譚って感じだけど、勝手に追いかけて勝手にヤク中になっただけでは。

全身小説家(1994年製作の映画)

4.0

原一男強化月間第2弾。

全身で恋してる老齢の光晴ガールズと、もっさりしたフツメンおじさんのご本人を交互に見つつ、ハテナが止まらない。
その1点に持っていかれてしまい、映画としての面白さに集中しきれな
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

地味な優等生×イケメンヤンキーという王道カップリング。
最後の取ってつけたような「いじめ撲滅!」みたいなエンドクレジットは、何か大人の事情なのだろうか…
浅めのフォーカスでひたすら登場人物たちの顔アッ
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典座 -TENZO-(2019年製作の映画)

4.0

曹洞宗のPVとして観ればいいのか、空族の作品として観ればいいのか…「バンコクナイツ」が大好きなのだけど、お坊さんたちのご本人再現VTR感を含め、これはどう鑑賞し評価すればいいのだろうか… 寂聴なき今、>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

原一男月間第2弾。

「ダークヒーロー」とまでポップな形容ができるかはわからないけれど、観た後は、この人物の過激さや狂気というより、強烈な反戦のメッセージを受け取った。

そしてこの頃はまだ戦場に行っ
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

4.0

世代じゃないし、楽曲も大して知らなかったので、制作陣や観客たちのフィッシュマンズ愛についていけるだろうかと心配でしたが、全く杞憂でした。

サトちゃんが、繊細でギリギリのバランスの上に命懸けの表現を成
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

良いライブ映像はコロナ禍に沁みる…(2回目)

楽しみすぎて「ドゥー・ザ・ライトシング」と「ストップ・メイキング・センス」を脳内で混ぜて予習してました。

ブロードウェイ、スパイク・リーとあって勝手に
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極私的エロス 恋歌1974(1974年製作の映画)

4.0

FODの謎ラインナップのおかげで観れました。

あくまで監督が男性(しかも元カレ)というのは気をつけなければいけないが、令和のフェミニストたちは必見では。

武田さんは今もお元気なのでしょうか。

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.0

イスラム圏独特の文様装飾や建築様式がとにかく美しくて見惚れた。
とはいえ、植民地主義者にとっての現地の風景と人々は、オリエンタリズムが香りつつも書き割りのように生気がない。クロチルドに投影されたファム
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

4.0

4K修復版鑑賞。

ゴダール好きと言うと、衒学的なシネフィルというイメージを勝手に持ってしまっていたけど、この作品は物語の構造がはっきりしていて、シーンごとのカメラワークも狙いが明快かつ捻りが効いてい
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

3.0

モデルになったという画家に関心があり、鑑賞。
生い立ちや創作の時代背景が感覚的に掴めたのは収穫だったけど、映画としては演出とかチープな娯楽作品という感じだったかな…。
3時間飽きずに観れた人が多いのは
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フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.0

ホラーに分類されてたり、ショッキングという評が多かったりするけど、個人的には「ユーモアと風刺に溢れた、個性豊かな仲間たちが繰り広げるドタバタ復讐劇」みたいな感想でした。
かえって同情とか偏見なくそれぞ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

ブームに乗り遅れてアマプラでやっと観れた。

それにしても、世界観壊してしまうモザイクってなんとかならないものでしょうか。

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

ネオンやメカが煌めくレトロフューチャーな世界観はテイストとして大好きで、ついつい見惚れてしまうけれど、30年後にもまだこのエキゾチシズムとミソジニーゴリゴリの世界が広がってるのか〜と思うとちょっと鬱…>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

独特な絵柄が個人的にあまり好みでないかも?と思いつつでしたが、観てみたらとてもよかったです。

ストーリーは、もののけ姫とかマッドメンとかアナ雪とか「自然vs文明」系の既存作を彷彿とさせつつも、凝って
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

菅政権のヤバさ以上に、映画自体の保守的すぎるジェンダー観にドン引きしてしまった。
左派がこれでは、ジェンダーギャップ指数120位も大納得。
もし自分が、息を吸うようにセクハラかます系おじさんだったら、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

濱口作品はいくつか見たことがあり、前評判も高かったので楽しみにしていましたが、まさかここまで高密度、高濃度の時空間を体験することになるとは…。

決して派手な映画ではないですが、1秒たりとも退屈するこ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

主人公の感情や主観との距離が近くて、家の小さなテレビで観ても、とてもイマーシブな印象でした。劇場で観たかった〜。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

小道具の「燃ゆる女の肖像」の絵が、絵画としてはちょっとチープに見え、それがどことなく全体に響いてしまったような印象が個人的には残りました。
「絵画のように美しい」カットが沢山あるはずなのに…

劇中歌
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太陽の塔(2018年製作の映画)

4.0

太陽の塔そのものというよりは、インスパイアド・バイという感じで話題は自由に派生していく。

映像がおしゃれすぎてファッションビルのCM感強すぎるシーン多し。

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