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ノルウェイの森のhitomaのレビュー・感想・評価

ノルウェイの森(2010年製作の映画)
3.8
画面の構図や色作りなどは美しく、独特の空気感を作り出す事に成功している。要所で使われる音楽も良い。ストーリーの変更も映画の尺を考えれば良い。キャスティングも全体的にマッチしているのだが、菊地凛子は原作の直子より幼稚で精神異常性を強調し過ぎている様に感じるし、松山ケンイチと水原希子は雰囲気こそ良い物の、演技力が残念。玉山鉄二演じる永沢は良かったが、映画の尺的にそこまでスポットが当たらない。この辺りの微妙な違和感は、外国文学を日本語訳した時の様な違和感なのかもしれない。奇しくも本作も日本語原作作品を外国人監督が映画化している。
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