さかい

ランボー 最後の戦場のさかいのネタバレレビュー・内容・結末

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

戦闘の過酷さ・地獄っぷりはシリーズでも随一。
また、従来は時事的に関心の高い戦争や地域を題材にしていたが今回は逆で、
「世間では関心や認識がうすいが戦争は終わってない」国が存在することを訴える内容

発端としては、丸腰で行っちゃったNGOの人たちを助けに行く話…なのだが今回改めて観ると彼らも見え方が変わった
あの人ら、村が襲われた時もちゃんと子供抱えて逃げてるしえらいよ。本人は不本意だろうが終盤の戦いではガッツをみせたし(銃を拒んでいた医師の男が武器に使ったのは…石!ランボーの弓矢とナタよりもさらに原始的)

傭兵組5人も、みんな性格も得物も個性豊かでキャラがたってる
リーダー格の男は最初いかにもないじわる役・汚れ役的な印象で、この野郎あとで泣いても知らねーぞとか思って観てたら
敵に捕まってボコされても、片足が潰れる重傷を負ってもまったく戦意を失わない。風林火山の勘助ばりの身のこなし。ホンモノである
こんな戦闘民族みたいな奴が、元妻への慰謝料と養育費を払うために傭兵やってるというのだから泣ける。彼らも何かしら、ランボーと通ずる陰とか悲しみとかを抱えてそうである

最後はランボーホームカミング。
帰還した母国に居場所のなかったランボーの、シリーズをしめくくるシーンとして見ても申し分ない
(だからといって、勝手に最後とつけた邦題の罪は消えない)



ラストブラッド。
公式にラストとつけるあたり、『最後(仮)の戦場』以上の思い入れや気合のほどが感じられるが
あらすじみるとちょっと漂うコマンドー臭…一抹の不安もないでもない
さかい

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