60年代のニューヨークのアートシーンはヒリヒリする。自由で、破滅的。
栄光なんて、あっけないものだけど、ファクトリーにいるべくしてそこで輝いていたアーティストたちにとって、落ち目だからといって「まっとうに」生きることは不可能だったのだろう。
イーディーの若すぎる死は、わたしたちの期待を裏切らない。
決して真似できないからこそ憧れる、才能ある人のとんでもない輝きも、破天荒な人生も、パッと散るような儚い最期も、全部持ってる。
にしても、ウォーホルがバスキアに出会うのはこのあとなんだよなあ。どれだけ若く才能ある人々を虜にし、どれだけダメにすれば気がすむのか...
差し挟んだインタビューシーンなんかがドキュメンタリータッチで面白くて、映画としても好きな作りだった。