KANA

愛と青春の旅だちのKANAのレビュー・感想・評価

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)
3.9

久しぶりに鑑賞。

ああやっぱりリチャード・ギアにキュン死…
海軍士官養成学校に入隊してパーティーのシーンから一気に目が釘付けになる。
レオの若い頃みたいに夢のような美形ではないのに、醸し出す雰囲気が本当に好み。
どこか頼りなげで、でも思慮深くて、セクシーで、芯はすごく男っぽくて。

デブラ・ウィンガーがまた素敵なんだよね。
つぶらな瞳に抜群のスタイル、そして大人トーンのハスキーボイス。
2人の濃厚なベッドシーンは会話も顔アップも含めて全てが美しい。

シド…
このエピソード忘れてたのもあってザック(ギア)と一緒に泣いてしまった。
リネット、なんてことしてくれたんだ….

訓練シーンの軍曹フォーリー(ルイス・ゴセット・Jr)の強烈なしごき方は『フルメタル・ジャケット』入ってる!
この容赦ないリアリティーが、キラキラふわふわ見られがちな作品の重しになってて秀逸。

その生い立ちから"愛"を信用できないザックは予防線張りまくりで、ポーラ(ウィンガー)も単なる遊びの対象みたいな計算ずくのところがあった。
そこからフォーリーとの葛藤。
狡猾さを弱点として見抜かれ、徹底的にいびられ、
"I got nowhere else to go!!!"
と苦し紛れに崖っぷちの弱音を曝け出すシーンは胸がいっぱいになってまた涙。
原題の表す「士官たるものは、まず紳士でなければならない」のマインドを持ち、殻を打ち破ってしなやかに成長していく姿に心打たれる。

真っ白な軍服に身を包んだギア様と、あのドラマチックな主題歌で盛り立てるラストはかなりあざとい。
でも素直にジ〜ンとくる。(何回泣く?w)
自分が単純と思えてもいい。
エモーショナルなポイントを甘い直球で突いてくれるアメリカン80sのこういうところすき。
KANA

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