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チェ 39歳 別れの手紙のryodanのレビュー・感想・評価

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)
5.0
S・ソダーバーグ監督作。
「ハンナ・アーレント」と同様に、映画としてどうかと言うより、この二部作を見たら考えなくてはいけないことが多々あるという作品。革命に賛同するとかしないとかではなく、支配されたくないと胸を張って言えた彼が偉大だなと思う。武装闘争は個人的にするべきではないとは思うものの、圧政に対する行動であるなら歓迎するでしょうね。見ましたよね?あの農民達の貧しさ。搾取する人達と搾取される人達が同等であるはずがない。市場原理と相反するかも知れないけど、皆等しく幸福になりたい。誰かより幸福でありたいより、やはり皆等しく幸福でありたい。誰かより得をする世の中より、皆損しない世の中がいい。誰かを貶める世の中より、誰かを誇りに思う世の中がいい。そのために何が出来るか。ずっと考えていきたい。今ある環境がどれほど恵まれているかを周りと比べて安堵するのではなく、生きることに心から安堵できる、そういう世の中にしたい。ちっぽけな人間なので彼のように大それた事は何もできないですが。願えば叶うのかな?彼の生き様見て思いました。
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