Kramer vs. Kramer：ロバート・ベントン監督、ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ主演、1979年作品。ロバート・ベントン監督は「スーパーマン」の1作目の脚本にも参加していた人らしい。若きダスティン・ホフマンが送るフレンチトースト・ムービー(笑)いや軽やかながらも深みある人間ドラマ。シニカルな離婚物語だった。
最初に結婚した奥さんと暮らす自分には離婚経験がなく、全く理解できないのではと思っていた作品。ようやく観てみると意外と共感出来る部分もあってけっこう惹かれる映画だった。離婚を前提に2人の距離が縮んだり離れたり複雑に縺れていく・・・・。
親権を巡って2人が争うシーンは、今では映画やドラマでよく見かけるワンシーンのように思えるが、当時は新鮮だったのだろう。
序盤こそ全てを捨て逃げ去った妻のジョアンナが悪いと思って観ていたが、ラストにはそうでもない、どうしてこうなってしまったのかと、二人と息子に深く同情してしまっていたと思う。複雑極める心理描写が秀逸。
