ひじぴー

マイ・ボディガードのひじぴーのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.7
以前にダコタ・ファニングのこの映画公開時の単独インタビューを聞いたことがあり、印象に残っていたので、今さらながらに見てみた。
感想は、前半は面白かったが、後半は期待外れ。前半の、心に傷を負ったボディガードのクリーシー(デンゼル・ワシントン)と、9歳の少女リタ(ダコタ・ファニング)との交流は、すごく良かった。何よりダコタ・ファニングの圧倒的な存在感。小学生とは思えない大人の女性のような立ち振る舞い。二人の親子愛のような感情がどうなるのか期待せずにはいられませんでした。
しかし。後半は一転して、これでもかというアクション。残虐に人を殺しまくる姿に恐ろしさを感じました。復讐劇にしては、スカッとはせず、アクションシーンの間は、クリーシーとリタの関係は全く描写されていないので、最後の人質交換シーンも、もう一つ感動的ではない。アクション好きもラブロマンス好きも、どっちも物足りない気がする。
ただ、雑然としたメキシコの雰囲気はよく描写されており、その世界観は素晴らしい。あと、デンゼル・ワシントンの格好良さはピカイチ。ストーリー展開には賛否両論あるかもしれないが、デンゼル・ワシントンファンは絶対見るべき。