ひじぴー

映画 聲の形のひじぴーのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
5.0
誰にだって,一度や二度,間違いを犯したことがある.人を傷つけてしまったこともある.そんな過去の自分を振り返ってみたり,あるいは過去の友達に思いを馳せてみたり,そんなきっかけとなる映画である.嫌いな人間は,嫌いなままだけど,だけど一歩引いてみると,その人の気持ちも理解できる.そんな風に,気持ちに余裕を持たせることができる映画である.2時間という時間の中で,そんな生きる希望が湧いてくるというのが,この映画のすごいところである.
基本的には登場人物の表情や会話など,丁寧に表現しているが,一部展開が速いところがあり,「えっ?今,どうなったの?」となることがある.メールを確認するシーンでは,メールの画面が一瞬すぎて,誰からのメールなのか,どういう内容なのかを,ぱっと理解することができない.家でビデオを見てたら,巻き戻したり,一時停止したりできるが,映画館だと展開に戸惑った人も多いであろう.
他のレビューを見ると,音には,かなりこだわって作っているみたいだが,家庭用のテレビだと,そこまでそのこだわりが伝わってこない.映画館で見るか,良いヘッドホンで見るのが良いかもしれない.
展開の速さに戸惑う箇所はあったものの、大好きな映画になりました。