このレビューはネタバレを含みます
イ・チャンドン監督、二人のオアシス
2010年12月26日 12時03分
2002年作品、ヴェネチア国際映画祭監督賞、マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)ムン・ソリ。 脚本、監督イ・チャンドン。
最近発売された某雑誌のオールタイムベストでランクイン、気になっていました。
全くの韓国映画素人状態の自分。先日見て「がつん」とひびいたヤン・イクチュン「息もできない」。
鑑賞後、ビデオ屋でこの流れにのってもう一本ということでビデオを手に取る。
なにやら超 ド シンプルな ジャケット にただならぬオーラを感じたのは確か。
これはジャケからも内容に自信あり!からか?説明不要なシンプル写真。
主人公らしき二人の男女が、椅子に座って、こちらを見つめるジャケット、、、「オアシス」
韓国映画!知らないでは、恥ずかしい自分の無知にカツをうつべく、事前情報入れずに鑑賞となりました。
内容はネタばれになるので、あんまりふれたくありません。
素晴らしい韓国映画に出会えました。
ヴェネチアがゆれたのも十分わかりました。
主人公のソル・ギョングのふらふらしたその「こころ」と「そのままのピュア」
彼をとりまく家族とその言葉、、。
そしてなんといっても 是非見てほしい
女優ムン・ソリ のその立ち振る舞いの素晴らしさ
彼女をとうして、二人を見て我々に何かが「伝わります」
私は彼女の「ある瞬間」に
ものすごく「動揺し、びっくりして」
ものすごく「嬉しい気持ちとなんともいえない悲しい気持ち」と両方につつまれ、
つかまれてしまいました。
ラストの結末に我々は何をみるのでしょうか?
私は、二人のオアシスが少し近づいた気がして「ホッ」としました。
家族であり、ショウガイのしょうがいであり、我々の考える「しょうがい」について本作は、にじりよって見るものの心を掴んでいきます。
さて
イ・チャンドンが描く、二人のオアシスとは?いかに?
素晴らしい韓国映画でございました、ご紹介してくださった、友レビ様に改めて感謝いたします。