猿山リム

百万円と苦虫女の猿山リムのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.6
 キッカケは「○○女」的な作品をいっぱい観ようと思いつき検索しまくって知ったタイトルの内の一本。
 その時、観そびれて長らく積まれている間に、他の色んな作品でちょこちょこタイトルを耳にしたきもして再度気になった作品。

 内気だが芯の強さのある女性が、ひょんな事から事件・・・。
 家にいづらさを感じ、自立することに。
 人付き合いが嫌いで、自分を知るもののいない場所を転々とする。
 バイトをし百万円貯まったら次の場所へ移る。

 ロードムービー。
 場所を転々としながら、その土地土地で働く。
 地味で内気ではあるが、美人であるため何かと人の目に付いてしまう。
 そんなんで、またスッパリ次の場所へ・・・。
 シリーズ化やドラマ化を視野に入れていたのかなと思わないでもなく、中途半端な部分はそんなところに起因するのかなと。
 ここで完結させるなら、もっとスッキリする結末もあった気がするが、続いてたら続いてたで続きが観たくなる気もする流れ。
 
 異論はあるかもしれないが、なにもないただただ主人公が転々とするだけの映画というのがわたしの印象。
 そこにテーマも目的もなにもない。
 時代劇の旅人が、特に目的も無く全国を旅歩き、そこで事件に出会いナントカするのに似た印象。
 なにもないからこそ、旅とドラマが成立するような。

 ・・・ただ「苦虫女」という部分はよくわからなかった。
 何をするにも嫌そうにする主人公をイメージしていたのだが・・・。
 主人公がたまに見せる苦い表情は「苦虫」とは違う気がするのよね。
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