緑雨

8人の女たちの緑雨のレビュー・感想・評価

8人の女たち(2002年製作の映画)
4.0
劇中の女たちがつく嘘が、映画という「作りごと」がみせてくれる素敵な嘘と重なっていく。脈絡なく始まる歌も、ありえないほど色鮮やかな邸内の装飾も、その世界の非現実性を際立たせる。虚構に酔う2時間、これぞ映画の醍醐味。

表面的にはそれぞれ全く異なるパーソナリティの役柄だが、彼女たちの本性が次々と暴かれるにつれ、彼女たちが持つ普遍的な「恐ろしさ」の共通イメージへと昇華していく。その様が面白い。
緑雨

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