バイオレンスに次ぐバイオレンス。容赦のない映像が強烈で韓国ノワールのグロさを再確認。
開き直ったクズ男グナムの決死の逃避行劇が緊張感を高める。行き当たりばったりの男だと思っていたのに何度も修羅場をくぐり抜けどんどん逞しくなっていく。
一方で斧を片手に暴れるミョンの無双ぶりがありえない。圧倒的な暴力性とどんな相手に対しても決して引く事のない厚顔な態度には誰もが本能的にヤバい奴だと察知する。そして何度も何度も刺されても倒れない生命力は人ではない別の生きものとしか言いようがない。
残念だったのは女性陣の見分けがつきにくく、終盤の大事なストーリー展開についていけなかったことだ。意味が分からなくて後でネットで考察をググって、ようやくそういうことだったのかと合点がいった。
そこがもっと分かりやすかったら評価も上がっていたのだが。
