“頭は捨てて、残りは犬にやれ”(←こっわw)
かなり難解。
韓国映画ならではのバイオレスシーンがありながら、急に始まるカーチェイスや大炎上なんかもあり、ストーリーも三つ巴(もはや四つ巴?)。
錯綜した状況を冷静に考えると、皮肉とも思えてくるぐらい虚しさが残る。
めまぐるしい展開に終始置いてけぼり。
朝鮮族について無知だったので、めちゃくちゃ調べると、どれだけ監督が深くリサーチしたのか気付かされる。
肩身の狭い生活を送る彼らは過酷な状況で、血を流し、戦い続けないと生きていけない。そんな彼らの姿は、冒頭で語られる”狂犬”の姿とシンクロする。
“朝鮮族の殺し屋”というレッテルを貼られ、深い喪失感を抱えながらひたすら逃亡を続けることを余儀なくされる主人公の姿。
そこに監督がこの映画で伝えたかった真髄があるのでは。
自分は人生で体験することのない「闇の世界」を毎回見させてくれる韓国映画にどハマり中(笑)
93本目 / 2019