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仄暗い水の底からの655321のレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
3.0
隙間であったり薄汚れた水であったり、
見えてるけど全ては見えていないのって怖い。
結局想像に勝るホラーは無い。

黒木瞳さん演じる淑美は情緒不安定で「ローズマリーの赤ちゃん」のように妄想かもしれないという雰囲気を匂わせる。
観客は淑美の目を通して、この全てが想像の産物かもしれないという見えているけど見えていない恐怖の二重構造を観ることになる。
これ自体はホラーにはちょくちょくある作りだけど、今作にはまーダメ人間クソ野郎が沢山出てくる。
このダメ人間達の行動のひとつひとつが淑美を生み、郁子を生み、美津子を生む。

想像力のない登場人物達の行動がこのホラーを作り出したことを想像すると胸糞が悪くなる。
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