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バベットの晩餐会のmoekoのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.5
凄く馬鹿っぽく一言で表現すると、美味しいものは正義、と言ったところでしょうか。
前半は説明の要素が強く、少し退屈に感じるかも知れないけど、この作品の良さは後半に凝縮されています。何と言うか、人生ってこういうものなのかも知れないな、と思いました。この作品の登場人物のように、酸いも甘いも全て経験して、年老いて、過去を眩しく愛おしく思いながら、美味しいものを食べてにっこり笑える日が来たら良いな、と。でも、それはその時になってみないとわからないな、と。何かに追われながら必死に走り続けている今に、ちょっと希望のようなものを感じました。きっと最後はうまくいく、にっこり笑える、と。とてもハッピーになる作品です。
それにしても、美味しいものを食べている時間って、本当に素敵ですよね。大袈裟ではなく、生きていて良かった、と思えます。1987年版飯テロ映画は、空腹を誘うと言うより、心を満たす仕上がりでした。ナイス飯テロ。ご馳走様でした。
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