2011年 韓国 監督:ソン:ヨンソン
2022.10.07視聴-450 評価3.7
● ハ・ジョンウ(弁護士ーカン)
●パク・ヒスン(検事ーアン)
●チャン・ヒョク(被告ーハン)
アメリカ映画の「依頼人」を観ようと思っていたら、こちらが画面に出てきた。見ると脂の乗り切った三人の法廷もの。
きっと面白いに違いないと思って、clipもしてない作品だったが、急遽、こちらに変更して視聴。
これが当たりだった!
韓国サスペンスはやっぱり面白い。
しかも主演の三人が痺れる演技をする。その中でもチャン・ヒョクが際立つ。絶妙のバランスを見せてくれる。
善と悪のその境に立っている男。
どちらに転ぶか最後までわからない。
事件の発端は結婚記念日。
ハンが車を走らせて家に帰ると、家の周りは人だかりで警察が何やら調べている。そのまま、家の中に入ったハンの目に映ったのは、妻のベットの夥しい血のりだった。
立ち尽くすハンを警察は妻殺害容疑で逮捕する。
調べもしないで、突然の逮捕、何かおかしいと思っていたら、やはりそこには裏があった。(前半はここがポイント)
ハンは弁護士カンにあなただけは信用すると訴える。しかも涙目で。これがまた絶妙のバランス演技だ。嘘か真実か。
検事側の証拠は状況証拠だけ。しかしアン検事は彼が殺したと信じ切っている。
どうやって、この裁判を乗り切るのか。
その前に本当にハンは殺人者ではないのか。
カン弁護士の最終弁論に納得させられる。
だからこそ、最後のドンデン返しが鮮やかに決まる。
非常に面白い結末。見応え十分の映画。