クリスマス・イヴの夜。敦子(黒坂真美)と喬二(山村アキラ)は友人たちが企画したクリスマス・パーティに招待される。雪の降る別荘に到着したふたりだったが、別荘には灯り一つともっていない。毎度おきまりの悪ふざけと了解しているふたりは、しっかりと用意していた懐中電灯を手に別荘の中へと入っていくが、中でふたりを待っていたのは血まみれになった友人の死体だった。


原作の岡嶋二人の同名小説は殺人鬼に襲われるひねりのないホラーで面白くはなかったけど読みやすかった。

映画化された本作はシンプルな話をわざわざ時系列をバラバラにして分かりにくくしていてテンポが悪くなってしまっていた。

• #2017観賞ワン
• #エンドロール後に続きあり
• #🎅クリスマスムービー

岡嶋二人の同名小説を映画化。
まだ無名の頃の玉木宏が出ています。というか、これを観た時には全然知りませんでしたが・・・。

クリスマスを雪降る別荘で過ごそうとやってきた若者たちが次々と謎の殺人者によって殺されてしまうという、世界中で何千本も作られているスタイルのホラーなんですが、すさまじいほどに酷い編集や、「これって格好いいだろう?」と、監督のドヤ顔が想像できそうな、ただたんに観にくくなっているだけの細かいカット割や時系列の無視等の連続が、もはや嫌がらせ以外の何物でもなくなっているという、珍作、いや、究極の駄作です。
はっきりいって、何がどうなっているのか全然わからないまま終わります。
若者たちの死に様はそれなりに頑張って描写していますが、褒められるほどでもないし、どこを見どころと捉えればいいのか皆目見当もつきません。

主人公であるヒロインがストーカーに狙われるというシンプルな話なわけで、こんな訳のわからないものにするぐらいなら、普通にスラッシャーホラーとして撮ればいいのにな、と思いました。
こんな、製作側のエゴだけで作られた映画はダメじゃないですかね。確かにどんな映画になろうが作るほうの勝手かもしれませんが、自主映画じゃなくて商業映画なんだから、もう少し観る側の事も考えて作ってほしいです。
これで、「深い何か」が感じられれば良いですけど、本作に関しては、ひたすら分かり難くしただけ。
出来れば0点にしたいところですが、ヒロイン役が割と好みでしたので加点しときます。
上から目線で申し訳ないですが、本当につまらない映画だったので・・・。


レンタルDVDにて

原作は岡嶋二人のミステリー要素を一切排除した、まんまジェイソンもどきのスラッシャーなんですが、映像化した本作は逆に小手先の誤魔化し（制作陣はイリュージョンマジックとでも勘違いしてるでしょうが）でホラーである原作の旨みを一切消し去ってしまった駄作です（あっ、つい本音がｗ）
そりゃ、岡嶋ファンは怒り心頭でしょ（ぷっ♪）
綾辻行人の『殺人鬼』をこんな風にアレンジされた日にゃホラーファンの暴動が起きるかもしれませんよｗ

まぁ、とにかく一見難解な風に見せかけた作りですが、単に時系列を細切れにし、主人公の現実と幻想の映像と抱き合わせパッチワークしただけ。
しかも、映像自体が非常にナンセンスなんですよね。
と云う事はストーリーを追う興味も、ホラーとして目を見張る恐怖映像もナッシングとなれば、作品に没入する要素が壊滅状態っちゅうことですな。
無理こじ取ってつけたような見せ場があるとすれば、「タラリ～♪鼻から牛乳♪」のフレーズが浮かんでくる、本作が映画デビューとなる玉木宏のずっこけそうな１シーンのみｗ

しかししかし制作陣は自信満々でありますｗ監督曰く「１回で真相を当てられる方は天才」、脚本家曰く「これは愛の話」、主役曰く「究極のラブストーリー」・・・なんじゃそら！？
戯言もいい加減にして欲しいですね。
ホントはもっと酷評したいところですが、他のレビューも全て・・・余りに悲惨なのでここらで止めときます。