大忍術映画 ワタリの作品情報・感想・評価

「大忍術映画 ワタリ」に投稿された感想・評価

nobu0326

nobu0326の感想・評価

4.2
小学5年。当時マサカリを担ごうかと真剣に考えた。本当に心躍るかっこ良い作品。
うぅむ…これが、ゴジラやガメラ、ガッパと張り合うための、東映初の特撮映画だったのか…。
まぁ、ヒットしたのだから御の字ですね。
さらにこれと『怪竜大決戦』が、『赤影』へと繋がったのだとすれば、功績は評価されるべきでしょう。
主題歌もイイ!

金子くんカワイイねぇ~。♪
大友柳太朗ら大物役者に混じって頑張ってます。
実写だとやはり斧に振り回されてる感が否めないけど、これがどうしてメチャ強い。(笑)

基本プロットは、市川雷蔵主演の『忍びの者』(1962)と同じく、伊賀の里を勢力二分化して競わせ、実は…といったもの。
無意味にバタバタ死んでいく忍者たちの末路を、当時の子供達はどう受け取ったのかなぁ。

イケメン役どころの村井國夫がカッコイイ。
その恋仲となる女忍に、TVトーク番組の『忍術千一夜』で初見良昭と共に出演していた、本間千代子。

そして見所はやはりクライマックス、大友柳太朗の大人数相手の大立ち回りでしょう!☆

…白土先生、どこに激怒したのかな?
やっぱり、あのピーヒャララかな?(笑)
しかしまぁその激怒が無かったら『赤影』は存在してなかったと考えると、温かく見守ろうという気にもなります。☆
わっぱ!キサマ何者だ!?という追っ手の問いに、斧を構え「ワタリだ!」と猛々しく名乗りをあげる少年忍者。この歯切れのいいオープニングが最高。本人がワタリだって言うんならワタリなんだろう。本作では敵も味方も名前や身分は自己申告制だ。
おはなしは、「なんだそれは?!」の連続で息付く暇もない大冒険が繰り広げられ、使い捨てにされる伊賀の下忍たちを救うために少年忍者ワタリが忍者の世界を走り抜けて行く。
ぐるぐる回り光る極彩色のライトの映像と、野を走り跳び上がるワタリを追った空撮、伊賀崎六人衆との死闘や黒幕との決闘、脳が不意打ちをくらう突然のダンスなど、縦横無尽に駆け巡るワタリの大冒険を、時代劇のなかにアニメと特撮が混在するアクションでみせる。私の世代だと、夏休みおたのしみ劇場で再放送していた『仮面の忍者赤影』の世界観にすごく似ていた。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

実写の特撮映画ですが66年当時の東映アニメーションのスキルが一応使われている並びでここにmark。東映京都班が特撮に挑むなんて…
白土三平が大激怒したらしい作品。まぁ怒るのもムリはないなぁと思いますが、何故かフランス台湾でヒットしたらしい。カラーフィルムによる特撮など、東映がTVドラマに新ジャンルで進出する足掛かりとなった作品だそうです。このヒットを受けてTVドラマ“赤影”が作られる運びになったと思えば、これも悪くはない出来ではないでしょうか。
ただ好みで言えば、東映特撮なら50年代にモノクロで撮った実写特撮映画(“猿飛佐助”とか)の方がワクワクした…今作はちょっといろんな事やろうとして安っぽく感じます…そもそもフィルムがTVっぽいので、シネスコサイズで見ると妙な気分。80年代のTVスペシャルと言われても信じます。66年ですよ。斜陽になりかけているとはいえ、50〜60年代の日本映画黄金期にあって、まだまだ名作が生み出されているこの66年にこの質感…この出来栄え…
ウルトラマンのテレビ放映が始まって、時代は特撮だTVだ!と焦っていたのは分かりますけれども…いや絶対50年代の特撮の方がカッコよかったってば。

そして何よりキャストだれも分からない…66年の東映なのに大友柳太朗くらいしか分からない…TVドラマ部門のスタッフが中心になったようなのでキャストもその辺で揃えたんでしょうか。大友柳太朗を逆さ吊りなんて誰か止めなかったのか!笑っちゃいましたけども。
自分は東映はまだまだカバーできていませんが、東映ファンの人でもわからないんじゃないかと思うくらい本当に知らない人ばかりである…東映城のお姫様はいずこ…
当時の忍者マンガ原作の忍者特撮映画。
東映制作の映画で、どうやら話によると原作者は東映に激怒したらしい…
東映って…

まぁその情報頭に入れてから見てみると、原作見たわけではないんだけど
そして原作者がどこに不満だったか知ってるわけではないんだけど

短い時間に、様々な展開と様々なキャラがてんこ盛りで出てくるなぁ…とは思う
出てきすぎて展開が早々と過ぎていくわ各キャラがキャラ立ちせずに混在するわで
なんかとってももったいない感

とはいえ、物語は特に破綻もなく、ものすごく感心するところもないにはないけど
やっぱり当時の割にふんだんに使われた特撮演出は見てて興味深い。

アニメーションとの融合を当時から使っていたというのはなかなかの驚きだったな…
しかもけっこう自然な出来。

のぼうの城とかこの時代の特撮時代劇アクション
ついでにライダー映画の殺陣とかみるに
日本は時代劇や殺陣に特化したアクションを洗練していくべきだな、と思う。

アメリカに対抗したような特殊効果とか
中途半端で原作を凌駕できない少年マンガの実写化とかよりさ。

手堅くいこうよ
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.2
白土三平原作の少年忍者アクション映画、ではあるけど、白土三平は今作で東映に絶縁宣言をするくらい激昂したらしいからねぇ。
確かに白土三平の被差別主義とか部落解放とかは一切描かれてないけどさ。
でもさあ、ドラゴンボールの実写化とは訳が違うよ。だって言うても映画として成立してるし、実際に面白いからね。

金子吉延の初主演作で出世作でもある。今作のヒットで牧冬吉と仮面の忍者赤影や河童の三平の出演に繋がるし、それ以降のフォーマットに結びついた、ある種エポックメーキングな作品だったんだと思う。

金子吉延は、基本的にトッチャンボーヤだけど、まだこの時点では可愛らしさがある。
ただ、青影以降に比べるとやっぱりちょっと演技下手だなぁ。それでも子役にしてはじゅうぶん上手なんだけど。

伊賀の里で虐げられている下人の脱走を阻止するため、里に厳しい掟が敷かれてる。
里の中でも派閥争いがあったりする。
で、どっからか来た爺(牧)とワタリがこの上人と戦う、って内容。
下忍に色々任務が与えられるけど、それが反乱分子の撲滅を狙った物で、次々とやられちゃう。

下忍が任務と称して送られるのが五月雨城。
ここに6人集なる忍者がいるんだが、コイツらのキャラが濃いんだ。
妖術属性や火属性、巨大化・機械属性などのスーパー忍術に、ビジュアルも顔を赤や緑に塗ったのやらパンチ効いてるんだ。
この辺が赤影の敵役にも受け継がれてるね。金目教編の霞谷七人衆や、卍党の七人衆なんかは同じ路線だってわかる。

また少年忍者ワタリがむやみに強いんだ。
斧を振り回して分身の術や変わり身の術で、大人忍者も翻弄される。
面白忍法合戦なんだけど、やっぱりこの時代はチャンバラがシッカリしてるから見やすい。単純にチャンバラの為のカット割りの上手さもあるんだと思う。

白土三平は怒ってたらしいけどさ、子供も見る実写映画としてはいい落とし所に仕上げたんじゃないかしら。白土の生々しいストーリーのハードも、氏の可愛らしい絵柄で緩和されてた部分もあるだろうし。
今作にもキャラの死はあるけどさ、白土の理想を実写でやったら、見てられないものになったんじゃないか?
その意味で氏には悪いが、ここは東映の肩を持つなぁ。

合成に関しては、流石に今の目で見るのはちと辛いけどね。
う~ん、当時の情況が分からないから、どう評価してよいのやら…
子供向けなら、まぁこれも有りだと思うし。

しかしこのハチャメチャさ、やったれ感は良い。
原作にかなり盛りつけしたけどw
あと、大友さんだけ演技と剣さばきが別格過ぎる。流石です。

昔の邦画のこんなやんちゃ坊主なとこは羨ましい。
青影の人が忍者やってるやん!ってテレビでやってたのを観てたはず(かなり遠い目~)
この忍者強過ぎ!子供やのに!
当時は、大ヒットしたらしいが、原作者の白土三平さんを激怒させ、上映も危ぶまれたらしい。この影響で、白土三平さんは東映と縁を切ったらしい。
でも、東映側のテレビ化の意欲は、消えず、横山光輝さんに原作を依頼し、仮面の忍者赤影誕生。
その影響か、赤影は、ワタリのキャストの人多し。