次男

Mr.インクレディブルの次男のレビュー・感想・評価

Mr.インクレディブル(2004年製作の映画)
3.5
開始10分での情報整理は本当に名人芸だなあ。毎度毎度、ピクサーの作品観るたびにかかさず舌巻いてる気がする。

いろいろ楽しく観れたはずなんだけど快作を観たときの弾け感はなく、観たものよりも、観たかったのに観れなかったもののことを考えてしまう。なんだか物足りない。

・キメ感不足。
ニューコスチュームに着替えたあととか、奥さんと合流したあととか、家族勢揃いしたときとか、インクレディブル自身の必殺パンチとか、なんかありとあらゆるキメ感が足りない気がする。これがすごく物足りない。一緒に叫びたくなる言葉とか、感動した台詞とか、ないんだよなあ。
…って思ったとき、最近のスーパーヒーローものは「必殺!◯◯パーーンチ!!」みたいなことはやらないけど、キメ感だけはちゃんと残してるんだなあと逆に理解した。ワカンダフォーエバー!バーフバリ!

・15年経て得たもの。
ただ単に現場復帰しただけで、その間の学びとかも反映されることがなかったのが残念。体力は衰えても代わりに得たものが頭数って感じになったし、一度ヒーローにノーと言った世間の変貌もなく。

・悪役の弱さ。
けっこうやらしいくらい前振ってたから彼がヴィランなのは当然として、彼のカタルシスとかラスボスの魅力的な造形は、必須だったと思う。

◆◆

でもシェイプアップしようと奮闘してたインクレディブル観てたら、ダイエットしようって思った。
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