回想シーンでご飯3杯いける

メガマインドの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

メガマインド(2010年製作の映画)
2.8
ドリームワークス製作の3DCGアニメで、同社の中でベスト10に入る興行成績を収めていながら、何故か日本では未公開だった作品。

ヒーローとは?悪者とは?がテーマで、ピクサーで言えば「Mr. インクレディブル」に近い、ヒーロー達の裏事情を描いた大人風味のアニメになっている。また、MCU等のアメコミ映画が人気を集め始めた時期の作品であり、そこに対する茶々入れ的な意味合いもあるのかなぁと思ったり。AC/DCとオジー・オズボーンの曲が挿入されるのは「アイアンマン」1作目と同じだ(違う曲をピックアップしているのはわざとなのだろう)。

というわけで、ピクサー作品や、一連のアメコミ・ヒーロー物が好きな人ならかなり楽しめると思うし、実際Filmarksのスコアも高めだ。

ただ、ヒーローとは?悪者とは?という本作のテーマに対する冒頭の出発点が、くどい台詞で説明されるだけで、どうにも楽しくない。ここは初代「スーパーマン」のようにヒーローが市民を助ける様子を小気味良く見せる等した方が良かったのではないか。この辺り、やはり「Mr. インクレディブル」の構成力には勝てない感じがする。キャラデザインも垢抜けない。