同年に公開された『リング』の続編にあたる作品。どうやら企画としてはこの『らせん』を映画化したい！というところから始まったようです。
本作は、『リング』の徹底したホラーの作風から一転して、医療科学ものになっています。さしずめ、貞子の呪いを科学的論理的に解明していく謎解き編です。
原作の話を90分に納めるのは難しかったようで、説明不足感もややありました。また前作の貞子の怖さはないです。貞子セックスするし。
ですが、貞子が呪いのビデオを使って何がしたかったのか。目的は何か。物語は非常にメタ的な結末へと帰結していき、この映画を見ている我々も、既に呪われているんじゃないかという新たな恐怖を与えてくれる素敵な映画です。
