あっさりゆで卵

笑いのカイブツのあっさりゆで卵のレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.8
オードリーANNの伝説のハガキ職人の半生を描く、半自伝的作品。

岡山天音の好演が印象的な作品で、笑いの世界でしか生きられないのに自身の“人間関係不得意”によってその道すらも絶たれる。
あまりにも不器用でもどかしくて、素直。
「俺、お笑いやめるわ」と宣言しても止まらない、止まれない。好きを通り越して、狂気的で息苦しささえ感じる。

オードリーをモデルにしたベーコンズを演じる太賀と板橋駿谷も素晴らしかった。
漫才シーンは、芸人の漫才かと錯覚するほど見事で、観てる最中思わず笑ってしまった。
漫才指導の令和ロマンもさすが。