Yukiko

炎のランナーのYukikoのレビュー・感想・評価

炎のランナー(1981年製作の映画)
4.2
2018年4月27日
『炎のランナー』 1981年制作
監督、ヒュー・ハドソン。

第54回アカデミー賞作品賞を受賞。

1924年のパリオリンピックで活躍をしたイギリス
代表の二人の陸上競技選手、
ハロルド・エーブラムスと、エリック・リデル。
二人の大学進学と、陸上選手としての活躍、そして
オリンピックでのメダル獲得の実話を元にした映画。

エーブラムスはユダヤ人。
真のイギリス人になりたいとケンブリッジ大学に学ぶ。
走るのは速いが、更に上を目指してプロの専任コーチを頼む。
100mに出場。
リデルはスコットランド人の宣教師。
エディンバラ大学を卒業し、中国に伝道活動する夢があるが、
神が与えてくれた俊足を活かし、パリオリンピックの
400mに出場をする。


エーブラムスの陰に対し、リデルは陽の感じ。
対照的な二人は、メダルを獲得した後の行動が正反対。
何故、エーブラムスは同じケンブリッジ大学から出場した
選手達と喜びを分かち合わないのでしょうか?

フランスではひっそりと専任コーチと一晩一緒。
イギリスに戻ると恋人と一緒。
ケンブリッジのご学友の存在は…?

オリンピックの陸上競技のスタート時、足を乗せる器具の
ことをスターティングブロックというが、この当時はまだ
無かったようだ。
それで、スタートをする前に小さなスコップ上の物で、
選手自らそれぞれ土を掘り、そこにスタート時に手や
足を突っ込んで滑らないようにブロックしていた様子が
映し出されている。

浜辺を選手たちが走る姿がとても良い。
曲も良い(^^♪


そしてその後の二人。(以下、wikiから)
エイブラハムスは、オリンピックの翌年に足のけがで
引退する。
その後40年にわたりスポーツジャーナリストとして、
また、BBCラジオの解説者として活躍した。
78歳で亡くなる。

リデルは、1925年に大学を卒業した後、
宣教師として中国の天津に渡る。
聖職者に命じられ、カナダ人の宣教師と結婚する。
そして、満州事変が勃発。
英国より中国から退避するよう勧告あり。
リデルは妻と3人の娘をカナダに帰国させ、本人
だけ中国に残ることとした。
リデルは日本軍によって抑留され、山東省の収容所で
脳腫瘍のためこの世を去った。43歳だった。
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