フライ

ラースと、その彼女のフライのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.1
これ迄色々な作品に出演しているライアン・ゴズリングの、全く違う一面が観れるユーモアと衝撃、感動ストーリーは、序盤と終盤では全く違う目線で楽しめる素敵なヒューマンラブストーリー。

ライアン・ゴズリングが演じる27歳のラースは、女性と上手く付き合えず恋人どころか女友達すら居ない、女性に免疫の無いピュアな男性。彼に想いを寄せる職場の同僚も居るが、兄夫婦や周囲の心配をよそに、突然とんでもない'女性'ビアンカを連れてきた事で町中の人達から奇異な目で見られる事になるのだが。

序盤自分も町の人達同様、ラースを奇異な目で見てしまったが、ストーリーが進む内、彼の行動を見て人柄の良さや周囲の人達の対応に感動すら覚えてしまった。
シュール過ぎる内容と秀逸な展開は、発想の奇抜さとストーリーの面白さを感じるが、主人公ラースの身の上や心の奥にある苦悩や葛藤、芯にある優しい性格を見ていると、笑っていた自分に嫌悪すら抱かせる展開は素晴らしいと思えた。終盤涙無くして見れない展開と、ラストのほっこり感は、とても不思議な気持ちにさせてくれる素晴らしい映画。
本作の一番の見所は、素敵なセリフの数々や、素晴らしい行動に尽きる気も。
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