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ウルヴァリン:X-MEN ZEROのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ウルヴァリンの出生から記憶を失うまでを描く。
前半のアクションは戦争映画のルックスでありながら馬鹿みたいにスタイリッシュ。<X-MEN>三部作では能力が先行していたが、本作ではアクションが先行してそこにミュータントの能力が乗せられている。
人を守る<X-MEN>シリーズと異なり敵がウルヴァリンの命を狙ってくるので、アダマンチウムの爪を使った大規模なアクションも映える。

後半は一転してB級映画的な肉体派アクションになり、やたらと後ろで爆発させる。
終盤は同じロケーションで連戦になるのでやや退屈。勝敗もイベント感が強くなるし、戦う相手もウルヴァリンと同系統ばかりでドラマ的すぎる。
『X-メン』に繋げるために解説が多くなっているし、ビクターに辿り着くまでのシーケンスもおつかいの連続で、その辺りから失速している。ゴチャゴチャしすぎで敵側の動機も意味不明になってくる。
ドラマはともかくアクションはシリーズ最高。