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幸運の星のkyokoのレビュー・感想・評価

幸運の星(1929年製作の映画)
4.0
戦争で下半身不随になってしまった男ティムと、貧しい農家に生まれろくな教育も受けられずに育った娘メアリーの、マイフェアレディ感アリの愛の物語。

メアリーを演じているジャネット・ゲイナーがかわいいっ!
キャリー・マリガンにちょっと雰囲気似てる?

ミルク缶に水を入れて嵩まししたり、もらったお金を受けとってないと言い張ったりは、お尻ペンペンされる程度のかわいいもんでしょと思ったけれど、いちごを高値で売りつけようとしたときの「相場は自分で歩いて買いに来られる人の値段」というセリフにはさすがにひいた。
貧困が人間を貶めてしまうことの描写に容赦がない。

けれど、その分ティムの優しさが沁みる。
彼の「明日も、あさっても、それから毎日?」に思わず母性本能発動。

昔のメロドラマに多少のやり過ぎはつきもの。
この素敵なおとぎ話に美しい雪景色の中うっとりと浸るべきなのに。
ついツッコミと苦笑を漏らしてしまったババアの汚れた心が恨めしかった……
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