まめじろー

ノートルダムの鐘のまめじろーのネタバレレビュー・内容・結末

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ジプシーと言われる各地で差別を受けた放浪者達への迫害。
ジプシー排除こそ正義とするフロロー判事。
フロローが殺したジプシーの子供であり醜い容姿だが優しい心を持つカジモドをノートルダム大聖堂の鐘楼に監禁している話。

心が醜い人間が多く、カジモドのイマジナリーフレンド(おそらく)の3体の石像とのやり取りはホッとして見ていられる。

仕方なくカジモドを育てている為か、フロローとカジモドの食器の差や逆らわずに反抗させないなどとても人間の扱いには思えない所もある。

踊り子のエスメラルダと出会う事で運命が変わるカジモドだが、フロローも同じく魅力され苦悩する。
その結果、魔女と呼びながらも0距離で髪の毛の匂いを嗅いだり、エスメラルダが手に入らないならパリを燃やしても良いとするのが恐ろしい。
フロロー自ら蒔いた種である炎に焼かれるラストは良かった。

カジモドはエスメラルダと結ばれはしないものの、散々な扱いをしてきたパリ市民達に受け入れられる事こそが本当に求めてきたものなのだと感じた。

フィーバスとの関係や主人公とヒロインが結ばれなかったりなど、いつものディズニー作品とは違った印象を受けるが、吹替のほぼ全てが劇団四季の皆さんとの事でミュージカル映画にぴったりな配役と感じた。
カジモドが20代の石丸幹二さんとは驚き。