ゆず

ノートルダムの鐘のゆずのネタバレレビュー・内容・結末

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

さすがに面白かったけど、ラスト、エスメラルダはイケメンとくっつくんかい!
結局カオかよ、ハッ!
…と、私の中のカジモドが鐘楼に引きこもってしまった。

まあ、カジモドにとっては陽の光の下で民衆から受け入れられただけでもハッピーエンドで、ロマンスまで幸福な終わり方だとさすがにやりすぎなのかな。
逆にそこに一抹の寂しさがあるからこそ人々の心に残り続ける作品になったのかもしれない。
私のような非モテ男性はカジモドとエスメラルダのカップリングを期待しちゃうけど、多くの人はそんなの求めてないのかもしれない。特に女性は醜男と美女のロマンス見せられても嬉しくないでしょう。

フロロー判事の描写はもっともっと掘り下げられそうだったな。
エスメラルダ(若い女)に性的に惹かれながらも、立場や年齢の違いからそれは叶わない。ならばいっそ亡き者にしてしまえという歪んだ感情の発露にゾクゾクした。
これも私を含めた非モテ中年男性には無関係とは言えない感情で、私が本当に感情移入したのはカジモドではなくフロローだったのかもしれない。

フロローとカジモドの関係性についても単純に語れない結び付きがあり、何度も見るほど新たな感想を抱きそうな作品だった。
ゆず

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