【ゴジラ/エンドゲーム】
数多の並行世界で日本はゴジラに破壊されてきた。
今作ではとうとう未来人の科学力を借りて過去に行き、ゴジラサウルスなるいわばインフィニティガントレットを手にする前のサノスを倒しにいくのである。
といってもそれが話のメインではなく、あっさりと倒せる。
しかしエンドゲームよろしく、指パッチンで全て元通りとはいかない。
この映画は本家エンドゲームとは違い「サノス取りがサノスに」的な事実を突きつけてくる。
増長するバブル期ニッポンを舞台に、「より良い世界に」を大義名分に身勝手なワガママ放題の人類を描き出す。
場当たり的で先のことを全く考えない愚かさは、脚本家がどこまで意図しているのかは不明だが素晴らしく滑稽だ。