ミラジョヴォビッチの美しさと気高さが詰まった素晴らしい作品なのですが。
なんせ、10歳にも満たない頃にうっかり見てしまったので、完全なトラウマになってしまった映画です。もっと大きくなってから見ればよかった、と今でも時々思います。
冒頭でジャンヌの姉が男から受けるむごい仕打ちや、ジャンヌ自身が受ける屈辱の嵐、転がる死体、すべてが子供心にはショッキング過ぎて、男という生き物が子供心にとても醜くけがらわしく映ったのを覚えてます。
今となっては元凶は男とか女とかではなく、争いを選び、信仰を盾にして他者を排除しようとする人間の愚かな性こそがこの悲劇を生んだとわかるのだけれどね。
子供のときに本作を観てからしばらくは、世の中にはこんなむごい事をする人がいるのか、と男という生き物に対してある種の嫌悪感を持った記憶があります。
私にとって、どんなに優れた作品でも見る年齢を見極めなければ、心にダメージを受けるということをとても学べる1作でした。だからPG指定とかR指定とかって、けっこう大事だなとも個人的には思います。
子供心って傷つきやすいですからね!
夢のある作品をたくさん見せてあげましょう!
…って本作は大人が借りたのを好奇心でこっそり見た私が悪いんだけどね笑
作品としては非常に素晴らしいですので、大人になったいま、改めて見返してみようと思います。
追伸: レビューで「二大ヴィッチの戦い」って書いてる方がいて笑った😂たしかにそこも見どころですね!