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第9地区のkotchanのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
3.6
ニール・ブロムカンプ監督の長編映画デビュー作。
当時は無名の監督で「ピーター・ジャクソン製作」で注目されていましたが、ドキュメンタリータッチで描かれた斬新なSF映画は世界的に高く評価され、興行面でも大成功。

舞台は南アフリカ・ヨハネスブルク。
難民となり「第9地区」に隔離されているエイリアン。微妙な均衡を保ちながらも人間と共存しているのは非常にシュール。
「エビ」と呼ばれるエイリアンの造形はグロテスクで危険を感じさせるものの、強制的に排除する人間たちにも肩入れできないアンバランスな作品性は、エイリアンによる地球侵略や人類支配を描いた他の作品とは明らかに毛色が異なる。

謎の液体を浴びてしまったヴィカス(シャールト・コプリー)の運命は何となく予想できてしまうが 笑、過激な殺戮描写や意表をつく展開はグロいけど面白い。
少し切ないラストもキモいけど良い 笑!
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