ひでG

ニキータのひでGのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
3.8
これもずっと観たかったけど、何故か縁がなかったので、初見になります。

話の筋は知っていたので、割と余裕で観てました。

余裕からか「リック・ベッソンに騙されないぞ〰」😃、
なんて、少し客観的に視聴始めた。

えっ、ニキータって、こーゆ〜娘だったんたね、
エキセントリックな女の子なんだね、

なるほど、一度死んで再教育か、

ここまで結構時間かけるんだね、

ちょっと予想と違う。ユーモラスなシーンもあるが、ゆっくり展開するようにも感じた。

だが、あるシーン。ある贈り物から
映画の雰囲気もテンポ感も一変する。

暗殺者ニキータの誕生だ。

そこからは素の彼女、
組織の一員の彼女、

その葛藤が最も現れたヴェニスでのシーン
あの緊張感、この映画の一番の盛り上がり
山場である。

アンヌ・バリローの熱演が光る!

彼女の表情、彼女の熱量、
そうか、序盤で見せる彼女の自由さ、何ものにも属さない攻撃性、

それとの葛藤もあるんだろう。

ここら辺のドラマチックな展開は、さすがやな、リック・ベッソン!

でも、ラスト30分、

ん、ヴェニス(ごめん、ヴェニスだったよね、、)のシーンが山場だったので、

僕は、次の指令と、彼らの反応がイマイチ入ってこなかったけど、

ニキータの叫びと、最後のベットでのマルコとの会話で、行き着くべき到達点が見えてきたような気がする。

過去も現在(いま)をも含めて、包み込むようなマルコの優しさと、何かに守られたいニキータ。

そー言えば、冒頭もクライマックスも、
ニキータは、身体を丸めて、ただ泣くばかりだったね、

攻撃的で、積極的で、感情的に見えるかもしれないけれど、誰よりも守って欲しい願望の強い彼女。

そして、2人は、組織は、、

なるほど、フランス映画らしい着地点だと思いました。

「レオン」同様にはまる人もいるのも分かりますが、僕は、やはり「レオン」推しかな。
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