ユミコ

てんやわんやのユミコのレビュー・感想・評価

てんやわんや(1950年製作の映画)
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憧れの淡島千景さまの記念すべきスクリーンデビュー作。いきなり千景さまのビキニ姿…♡
昭和20年代に新聞に連載されていた小説からの映画化。
コミカルな中にもホロリとするほろ苦さのあるお話。
主人公の犬丸順吉(佐野周二さま)は、社長(志村喬さま)の都合で東京から四国へ暫く疎開する事に。ニコリともしない生真面目な犬丸は、社長秘書の兵子(淡島千景さま)や、移動先の四国の風習や地元の個性的な人たちに絶えず振り回されっぱなし。「ならわし」恐るべし!と言わんばかりのいつもオロオロの犬丸を見ているだけでも面白い。
愛媛の伝統行事のシーンから始まり、クライマックス的シーンもそれ(ここでちょっぴりアクション系へ)。オチも用意されている。

イチバンの見どころはやっぱり千景さま♡ 東京から四国に乗り込んで来て、地元の人からすれば、おしろいべったりで、お酒をガブ呑み、タバコはふかすし、派手なワンピでくるくるダンスを踊るしで、あばずれ視されていたし、真面目で物静かな犬丸にとっても、結婚して!と、平気で言い寄ってくるような兵子の激しさは自分とは合わないとして逃げていた(かわい子ちゃん役は別にいる)。そんな役柄ではあったけれど、千景さまにはぴったり。犬丸の手を噛んだシーンがツボだった。そして20代半ばの千景さまは若くお美しい……♡ そんな千景さまを拝見できるだけでもラッキーと思い鑑賞したけれど、作品そのものも面白かった。
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