マーチ

300 <スリーハンドレッド>のマーチのレビュー・感想・評価

2.4
【上半期鑑賞映画寸評:2017】
あるフォロワーさんの300レビューをお祝い🎊🥂🎉していたら、その300本目のレビュー投稿がこの作品で、勇ましいジャケットを見ていると気になって仕方がなくなったので、早速観てみました!


レジェンダリー作品は相変わらず設定世界の壮大さが凄い…また、スナイダー監督十八番の色合い暗めの中で展開される戦闘シーンが最も活きている時代設定!

日本だと「巨大権力=多数勢力 vs 少数精鋭」の構図は戦国時代の大名同士の戦闘を扱った作品でよく見られるので大枠の設定としては既視感がありましたが、今作の世界観と雰囲気はかなり独特なものがありました。

ただあまりこの世界観にノレなかったというか没入し難かったので、終始何処か俯瞰で見てしまっている感じがありました…冷めていたのか、既視感のある設定やキャラクターに熱くなれなかったのか分かりません。思い当たる節としては日本の作品でこの系統のものを多く観ていてそっちの方に慣れてしまった…というのが考えられます。

しかし、確固たる信念の伝わるテーマとドラマパートの抉り方の深さは感銘を受けるほどに重厚で、それを1人の王とその周りを固める人々に関連付けてみせたことが上手かった…作品自体にノレた人にはもっと真髄まで刺さる何かがあっただろう……

戦術の巧みさと少数でも気落ちしない鍛え上げられた精神の意味が頷ける構成で、ナレーションベースが挟まれるのもこの系統の作品には珍しくてかなり新鮮!!

人の業や卑しさにまで迫ってくるようなテーマ性と、スローモーション&早送りの使い方を熟知した監督による戦闘シーンは美しく✨壮大なので、一見の価値あり👍

スナイダー監督の「👁目の撮り方」が大好きです😘 様々な目が芯食らって映し出されますが、中でも男たちの“覚悟を決めた目”は最高です! その視線だけで凡ゆる決意が滲み、伝わってきます…


【p.s.】
今月で2017年上半期も終わりを迎えるので、その前に投稿できていない1〜6月の鑑賞作品を寸評で投稿しています。

40〜50作品ほどありますので、いつもとは違い極々短いレビューで投稿しますが、暇があれば付け加える予定です。

よって、いつもの【映画情報】等もカットさせていただきます。

*詳しくは2017年6月8日に投稿している《『イップ・マン 葉問』評》内の【p.s.】後半部分をご参照下さい。
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