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かくも長き不在のBaadのレビュー・感想・評価

かくも長き不在(1960年製作の映画)
4.0
これもずっと見逃していた映画。
未明に配信が終わるということで、急遽見ました。

『ひまわり』のような悲しい話だ、というのは予備知識としてあったのですが、その上ストレートに恋愛映画でした。

パリの片隅のセーヌ川が見える場所でカフェを営む女性が第二次対戦中にゲシュタポに逮捕され行方不明になっていた夫とそっくりな浮浪者と出会う。しかし、彼は記憶喪失で過去を思い出すことができない・・・

というところからのラストが圧巻でしたが、ここだけはもう少しあっさりと終わらせても良かったのでは?

それよりも何よりも驚いたのは白黒撮影の美しさでした。

16年の不在というのは16年記憶が取り戻せなかった、というところにもかかっているのですね。

そのおもさを噛み締める辛いラストでした。
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