2月2日は薬物の過剰摂取により、21歳で夭逝した伝説のパンクロッカーSid Viciousの命日。
今日で没後39年を迎えます。
また、一昨日1月31日はジョニー・ロットンの62歳の誕生日でもあったり。
英国パンクロックの祖Sex Pistolsに在籍し、今なお絶大な人気を誇る二人のカリスマ性。
それはもはや運命の悪戯だったとしか言い様がないのでは?
パンクロックの仕掛人マルコム・マクラーレンが如何にピストルズで金儲けをしたか。
それがどれほどクソで虚構に満ちた詐欺行為だったかを武勇伝的に綴ったパンク教典ドキュメンタリー。
マルコムは本当に頭のきれる男です。
おふざけに満ちた本作は本当に内容こそ有って無いようなモンなんだけど、それこそがパンクの実像でもあり、
実際心に留まるシーンが多々あるのもまた事実。
海外逃亡中の列車強盗犯ロナルド・ビッグスとブラジルで楽しそうに戯れるスティーヴ&ポール。
ジョニーが脱退する直前の、最後のサンフランシスコ公演で見せるあのなんとも云えない表情。
最後の最後『My Way』でビシッと締めてくれるシドの勇姿。(これが無ければ『グッドフェローズ』さえ名作に成り得なかったかも)
もう本当に、これだけあれば十分なのです。
2年という短期間で、音楽史に派生したパンクロックの遺伝子たち。
人の心から反骨精神が失われない限り、パンクは永久に不滅です。