Arbuth

オーロラの彼方へのArbuthのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.5
むかーし後半ちょっとだけ観てタイトルが思い出せずずっとモヤモヤしてた作品。ようやく見れてよかった。

子どもの頃に父親を亡くした身としてはどうしても観てて切なくなってしまった。
監督も数年前に他界した父親と、もう一度会えたらどんなことを話そうと考えながら撮ったらしい(DVD特典より)。こんな無線機欲しいなあ。ジョンが羨ましい。フランクが息子に愛していると伝え、ジョンが父にずっと会いたかったと返すシーン。思わずウルッときてしまいました。

内容はそんなコテコテのヒューマンドラマという訳ではなく、ジャンルはかなり目まぐるしく変化します。
まず冒頭は消防士による火災現場の救出アクション。消防士のフランクかっこいい。少し後にもう一度出てきます。というかこの2回目のシーン、父親が生きるか死ぬか分かれ目になる事件なので「いきなり序盤にこんなクライマックス持ってくるか⁈」とビックリしました。
その後もっと大きな展開が控えてるので、全然大きなクライマックスではなかったんですけどね。

次いでタイムトラベルSFモノになるんですが、写真や新聞記事といった小道具が過去の改変に伴って変わるのは「バックトゥザ・フューチャー」を彷彿とさせました。
また、一つの事象を改変したことにより未来が大きく変わるのは「バタフライエフェクト」みがありましたね。
まぁあまり整合性とか細かい考証はしてもしょうがないですね。DVD特典映像で脚本家も「SFだけどサイエンスフィクションじゃなくてサイエンスファンタジー」だって言ってたし。感動重視で。

で、話はだんだんサスペンスになっていきます。過去を変えたことで3人の犠牲者を出して死んだ連続殺人犯が死なずに10人の犠牲者を出してしまった…警官であるジョンは過去の父親と協力して事件を未然に防ぎつつ犯人を探していきます。なかなか手に汗握る展開がラストまで続きます。

ラストは本当にハッピーエンド。やっぱり最後にみんながちゃんと幸せになる映画はいいですね。
最高!
Arbuth

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