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THE FIRST SLAM DUNKのArbuthのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.9
原作漫画ど真ん中世代としては観ないわけにはいかない作品。シンプルに最高だった。事前情報を何も入れないまま観て正解だった。
およそ四半世紀の時を経て、何故今更?と最初は思ってた。けどきっと、原作のあの名場面の臨場感、躍動感をリアルに表現できるアニメ技術の進化を待ってたんですね。
流れ落ちる汗の熱気まで伝わってくるような自然な映像。そして山王戦がバスケの試合としてどんな流れだったのか、初めてちゃんと分かった気がした。
井上先生ありがとう!!!

りょーちんを主軸にして、展開するストーリー、本当に事前情報全く無しだったのでまさかだった。そしてりょーちんが大好きになった。

それでいて他のキャラのドラマも疎かにはされていない。花道は勿論のこと流川もみっちーもゴリも、そして沢北や河田兄にもちゃんと見せ場があり、試合においてはそれぞれの選手が主役なんだということを改めて再認識させられた。
みっちー推しとして大満足。(正直に言えばみっちーの名台詞は全て描いてほしかったけど)

何よりも試合終了間際のラスト9.4秒の描き方。原作も凄かったけど、その良さを十二分に活かしてあまりある表現。「原作に命を吹き込んだ」アニメという表現がこれほどピッタリな作品はそうそう無いかもしれない。

エンドロール後の本当のラストシーン、あのコートにあの選手が立っていることの意味、“日本人が日本人の持ち味で本場で勝負する”ことへの井上先生の熱いエールなのかな、と感じた。
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