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80日間世界一周のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

80日間世界一周(1956年製作の映画)
3.8
Around the World in 80 Days:マイケル・アンダーソン監督、ジョン・ファロー、S.J.パレルマン、ジェームズ・ポー脚本、デヴィッド・ニーブン、カンティンフラス、シャーリー・マクレーン出演、ヴィクター・ヤング音楽、ライオネル・リンドン撮影、マイケル・トッド製作、1956年作品。原作はジュール・ヴェルヌの同名小説。1872年イギリス、主人公のフォッグが20,000ポンドの賭けに勝利するため、気球・鉄道・蒸気船などを利用して80日間での世界一周を目指す物語。

久しぶりの再鑑賞。旅の最初イギリスからスペインまでは気球に乗った旅になるが、この設定は原作にはないこの作品のオリジナル。正直言ってこの気球の旅とヴィクター・ヤングのテーマ曲のインパクトは強烈で、まるでこの映画のイメージを集約させたかのようにも感じる。タイトル・デザインはあのソール・バスによるものでエンディングも必見だ!素晴し過ぎる!!

ヴィクター・ヤングのテーマ曲は有名で「兼高かおる世界の旅」のテーマ曲や近畿鉄道のCMなどにも使用されているほか、旅をイメージしたシーンで使われる事が多い。ヴァイオリン奏者でもある作曲者ヤングのアレンジの優雅なストリングスを聴けば、かなり強い印象に残ると思う。名曲!!

まさに世界を観光旅行していくような感覚で楽しめる作品。鎌倉の大仏や可笑しなちょん髷姿、横浜の芸者や富士山も観ることが出来るが、何となく中国っぽい印象もあるような・・・・。スペインでの闘牛シーンが長いのはラテン系の人の興味を惹くためだとか・・・。カメオ出演も多く特にフランク・シナトラの贅沢な出演も楽しい。紳士なフォッグ(デヴィッド・ニーブン)と器用な執事のパスパルトゥ(カンティンフラス)のコンビがなかなか素敵だ。

ラストの東回りで日付変更線で間に合う捻りもお洒落に思う(笑)
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