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フォレスト・ガンプ/一期一会のyuuuumiのレビュー・感想・評価

4.8
落ち込んでいた時にどうしても観たくなった作品。
『人生はチョコレートの箱、開けてみるまでわからない』
という言葉に何か心が動かされる出来事を体験したいなと感じ、トム・ハンクスに癒されにタイムトリップしました。

主人公フォレストの知能指数は、普通の子供よりも低い。しかし、母親は息子には皆と同じ人生においてチャンスを与えたいと普通の公立小学校入学を勝ち取る事に…。
ここからフォレストの長い長い出会いの旅が始まる事になりますが、人生って何が転機になるのかわからないものだとつくづく感じました。

一期一会=一生に一度だけの機会 という素敵な言葉。

フォレストの一期一会の出会いから、フォレスト特有の素直さと集中力を発揮していき、次第に周囲からも認められていく様子が驚きの連続。
フォレストの成功していく姿は決してフォレストの望んだ事ではなく、ただ一つ、目の前の事に一生懸命取り組んだ結果。
確かに深く物事を考える事には欠けるかもしれない。でも、人の言葉に素直に耳を傾け、ありのままの姿で接する姿は、誰の目にも誠実な人という印象を与える。

何度も何度も幼馴染みのジェニーと、出会いと別れをくりかえす度に、新たな道を進む事になるフォレスト。そして、フォレストを世に送り出した母親の強さは計り知れない。普通の子供と同じ経験をさせたいという考えから、たくさんの経験をする事になるきっかけを与えた母親。
この作品で一番胸に響いた言葉は『死は誰も逃げられない運命。私がお前のママになったように』とフォレストに対してベストを尽くしたと伝える場面。母親として、フォレストを自立させる事こそ最大の贈り物なんだと涙が止まらなくなりました。

普通と違うからと閉じ込めてしまっていては、得られるはずの機会すら奪われてしまっていただろうと思うと、どれだけ打たれても社会へと旅立つフォレストには胸を打たれる。起こる出来事を真摯に受け止め前へと走り続ける姿は運命を受け入れる事。
私も、心が折れそうな時もあるし、悲しい時もある。フォレストのように流れに身を任せ、なるようになるんだと思えば心が軽くなるような気持ちになれました。

フォレストの存在はどんな時も温かく寄り添ってくれる存在。心が疲れたときは帰るべき場所へ帰ればいいと静かに寄り添ってくれた作品でした。
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