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テレーズ
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『テレーズ』に投稿された感想・評価

これまで観たアラン・カヴァリエ監督作3作品をレビューしたい。その経緯は後程まとめる。

本作「テレーズ」は一見奇妙な演出で、背景のセットや余計な照明、大げさな演出を徹底的に排除し、絵画のような静謐な映像空間の中で登場人物の表情や仕草を際立たせる独特な演出スタイルとなっている。このスタイルは後の私生活を作品にするスタイルに生かされ個人的には崇拝する監督の一人である。

この奇妙な演出スタイルは、カヴァリエ監督の私生活と密接に絡んでいる。本作においては、カヴァリエ監督の実の娘であるカミーユ・ド・カサビアンカが脚本を共同執筆となっている。テレーズをリアルに演出するため、監督志望の当時20代の彼女のキャラクターを新鮮に描いている。

余談になるが、この父と娘の関係性が面白く、カヴァリエ監督の前作で絆を築いていたことも特筆すべきなのでまとめておく。前作1981年作原題『Un étrange voyage(直訳:奇妙な旅)』で主演女優として、24歳の彼女の仕草や表情を納めた列車で失踪した母をレール沿いに探すロードムービーを撮っている。このストーリーは実際にあった事件を元にしているが、ややこしい事にカヴァリエの妻(カミユーユにとって実母)が1972年に鉄道事故でなくなっていることもモチーフとしており、事件の再現とカミーユとカヴァリエのドキュメントが合わさった独特のドキュメンタリー風ロードムービーとなっており興味深い作品に仕上がっていた。

個人的に「テレーズ」より「奇妙な旅」を先に観ていた。そのきっかけとしてゴダールとデュラスの対談集「ディアローグ デュラス/ゴダール全対話 」で「奇妙な旅」の完成前の情報から、父娘の関係を近親相姦の物語にできず「残念な作品」と評していたことから改めて観ることとしたのだが、感銘を受けた作品だったので逆にその2人が残念な人に思えてきた(笑)崇拝する監督ですが、三人三様といったとこでしょう。

さらに余談になるが、カヴァリエ監督の娘カミーユ・ド・カサビアンカはその後、2005年に発表した私小説的ドキュメンタリー映画「LE FILMEUR」に登場し、リアルの結婚式を撮られている。この作品の中でも、派手な演出を徹底的に排除し、静謐な映像空間の中で登場人物の表情や仕草を際立たせる独特な演出スタイルが生かされており、ホロリとしてしまった。
本作を含めて3本とも全く違うジャンル映画だが、スタイルは一貫しており、個人的には娘との三部作と位置づけたい。

また、個人的には先に書いた亡くなった妻の日記をあつかった2009年の「Irène」も推したい。ノート、古い写真、手紙、衣服、ブラシなどの「遺品」をカメラが静かに映し出すし、それらと対話するかのよう。
昔どこかの図書館でVHS見つけて鑑賞した記憶があるけど、物語性とかは抜きにして簡素な美術を用いた美しいブレッソン的撮影に目が奪われ、初めて鑑賞してから10年以上経つけどその美しさは今でも頭に残っている。
トリアーが「ドッグヴィル」でドヤ顔でしてたそぎ落としセットを既にやっている
そない面白くはなかったけども

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