hoteltokyo

激流のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

激流(1994年製作の映画)
3.7
趣味「川下り」のゲイルとその夫のトムは、生活の中でボタンの掛け違いから些細な喧嘩をしてしまう。息子ロークの誕生日を祝おうとゲイルは家族で川下りへ行くことを提案する。故郷のアイダホは、キャンプをしながら川を下るアクティビティが有名な場所。早速準備をして大きなゴムボートで出発をすると、途中の河川敷でケヴィン・ベーコン演じる好青年のウェイドと知り合う。彼の気さくな性格から心を許すゲイルだったが、夫のトムはどこか疑心暗鬼。そんな最中、ラジオから「強盗殺人犯が逃走中」のニュースが流れるのであった・・・的な物語。

そうよな、ケヴィン・ベーコンって悪役向きの面構えしてるよな、と思いつつ、描写の端々でその甘い眼差しが隠しきれないケヴィン・ベーコン。というか悪役やってるの初めて観たかもしれない。そんなケヴィン・ベーコンと仲良くなっていく嫁に嫉妬するデヴィッド・ストラザーン演じる夫役のトム。丸メガネをしているせいか、どうにもこうにも大村崑にしか見えない。そんなトムが婦人、息子、さらには愛犬からも邪魔者扱いされる夫の肩身の狭さに涙が止まらない。そんな中でも家族を守るために、あの手この手を使って、ケヴィン・ベーコンに立ち向かう姿を見ると、川を下るボートを先回りするために犯人に気づかれず山をダッシュで駆け上がっていくのだが、明らかに追いつかねーだろという疑問は愚問であることに気づく。

たくましき嫁を持つ夫の内なる強さ。その秘密は、オロナミンCなのか、ファイトいっぱつなのか、「激流2」に期待だ!
hoteltokyo

hoteltokyo