このレビューはネタバレを含みます
なかなか凄かった。
ピエール(ハーディ・クリューガー)は戦争で記憶喪失と罪の意識を背負い、フランソワ(パトリシア・ゴッジ)は親に捨てられたという傷を背負い、その共通点が共鳴し合い、お互い気持ちが通じ合ったということなんだろうけれども。
でも、一般常識から言えば、どうしても、少女誘拐とか、残虐事件かもと思われてしまい、悲劇に終わるということなんだろう。
ピエールには恋人マドレーヌがいて、でも、彼女とは現実的なやりとりに終わってしまい、癒されないというのも辛い所で、だからこそフランソワに通じる所が大きいと思ったし、そこが絶妙なバランスだろうと思う。
何十年前に観たので記憶が薄れつつ、どうしてもDVDが探せずに、YouTubeの直訳翻訳で観たので、かなり分かりにくく、細かい所は理解できなかった。
監督のセルジュ・ブールギニョンの演出よりも、アンリ・ドカエの撮影が素晴らしかったのだろう、それが魅惑的な映像だったように思う(2022.3.6)。