Hokkaido

引き出しの中のラブレターのHokkaidoのレビュー・感想・評価

引き出しの中のラブレター(2009年製作の映画)
3.7
ストーリー自体には斬新さや派手さはありませんが、観やすく、温もりを感じる作りで楽しめました。

常盤さんの声のラジオパーソナリティそのものの心地よさ、が印象的でした。

函館に加えて北斗市が多く登場するのでそれだけでびっくり贔屓目に観てしまいます。

仲代さんが、舞台臭を抑えた自然体に感じられる演技だったのも安心して楽しめた要因かと思います。

トラピスト修道院のソフトクリームを食べたくなりました。



以下諸々、、、

・函館弁が雰囲気だけだったのはちょっと残念でしたが、統一はされていたのでまあそんなものかな、といった所でしょうか。

・お約束の八幡坂や530号市電等に加えて、個人的に馴染み深い場所が多く登場するので特に印象に残りました。

・特に、映画の撮影に使われる事など無いと思っていた、林遣都さんがチャリを漕いでいた久根別川近くの国道、石倉駅、喫茶ウエストコースト、当別漁港とその近辺には驚きました。

・更には、絶景の観光スポットながら中々函館ロケには登場しない、当別のトラピスト男子修道院等、お気に入りの場所がゴロゴロ具だくさんに登場したのでそれだけてついつい楽しくなってしまいました。

・喫茶ウエストコースト、素晴らしいロケーションで、鎌倉逗子葉山湘南エリアにでもあれば常時満席人気店間違い無しなのでしょうが、北斗の街を抜けると交通量もぐっと減ってしまい、海辺と言うかもはや波打ち際の建物の維持管理も大変そうですが、何とか続いて欲しいものです。

・2023年追記
その佇まいを維持していた当別漁港前の恭三じいちゃんの家ですが、2022年に取り壊され更地になった様です。時の流れを感じずにいられません。
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