るい

十二人の怒れる男のるいのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.5

正しいことをしよう


名作がアマプラ入りしてるよとSNSでも話題だったし、フィル友のパピワンさんのレビューもとっても良かったのでさっそく鑑賞。

うーん、とってもわたし好みです。

親殺しの殺人罪。裁判にかけられる一人の青年。彼の運命を決めるのは12人の陪審員。

有罪が確定すれば死刑もまた確定する。証拠は揃っている。12人の意見が一致すれば彼の処遇が決まる。

最初の投票では11対1で有罪優位。一人の男は有罪ではない可能性にかけて話はじめた。

この最初の一人は無罪を確信したわけではないのよ。有罪にするには早すぎないかい?この証拠は本当に有罪の証拠なの?この家庭環境も恵まれない青年に対してもう少し時間をかけてあげようよって言うの。

でもまわりの反応は大変冷ややか。皆が有罪だから有罪!証拠があるから有罪!こういう青年はいつの時代も犯罪をやらかすんだから有罪!皆は有罪と確信している。

その人たちに丁寧に語りかけていくことで少しずつ雰囲気がかわっていく。

話の筋が変われば意見を変える人、最初に言ったことを取り下げられない人、全く芯が無く人の意見に左右されちゃう人色々いるんだけど諦めない。

ワンシチュエーション映画の会話劇ほんとに面白かった。こういう作品多くの人に見られてほしいです。
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