カレン

十二人の怒れる男のカレンのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.0
「白鯨」を観た流れで
古き名画を続けて観る

18歳の少年の父親殺しは
有罪か無罪か
有罪ならば少年は電気椅子

12人の陪審員たちは全員一致で刑を決めなければならない
さもなければ別の12人に役目を委ねることになる。

ワンシチュエーションの
会話劇

面白かった

その日初めて会った
12人の陪審員たち
お互いに名前も知らない
考えの異なる者たちが
カンカンガクガク

理論的に、科学的に
そして時には感情的に
意見をまとめていく様子は
とても面白かった

少年は
殺ったのかもしれない
殺ってないのかもしれない

私情も偏見も捨て、まっさらな気持ちで事を決めることの難しさ。

うだるような暑さの中
さっさとケリをつけて帰ろうぜ
と言っていた者たちも
だんだんと、とりこまれていく

変わり映えのしない
場面設定
むさ苦しいおじさんたちしか出てこないというのに、
視聴者を飽きさせないつくりは
よっぽど脚本が、上手く練られているんだと思う

良いものを観た

清々しい
「So long」が聞けた
カレン

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