カレン

落下の解剖学のカレンのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8
「デューン」を観るか「解剖」を観るか迷いました。
映像の素晴らしさならデューンの劇場鑑賞は必須だし
解剖も評判良いし。
ギリギリまでFilmarksと睨めっこした挙げ句こちらにしました。

「落下の解剖学」
11歳のダニエル君が父親の転落死の現場を見つけました。
果たして父親の死は自殺なのか、事故なのか、はたまた事件なのかという話です。

疑われたのは妻のサンドラ。
法廷では次々と妻にとっての不利な状況があらわになってくるのですが
しかしこわいなあ。
喧嘩したこともない夫婦がいるでしょうか?
愛してるとはいっても
一瞬でも夫や妻を疎ましく思ったことはないでしょうか?
相手に不満が全くないと言い切れるでしょうか?
そんな夫婦の間をさらされて疑われて、こんなこと誰にでも起こり得ることかもしれないと思いました。
ああこわ!
思わず身震いしてしまいました。

で、果たして真相は?

真相は観客一人一人の
おかれている立場によって
様々な解釈ができるのではないでしょうか

それはともかく
視覚障害者のダニエル君の記憶に残るものは?
彼の思いは?

小泉純一郎似の弁護士とサンドラの、あの見つめ合う二人の目は何を語っていたのか?

ダニエル
「ママが帰って来るのがこわかった」
サンドラ
「ママも帰るのが怖かった」

そうね色々解剖しちゃったものね。

寄り添ってくれたのは
パルムドッグのおイヌ様でしたね🐩
カレン

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