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嘆きのテレーズのkojikojiのレビュー・感想・評価

嘆きのテレーズ(1952年製作の映画)
3.7
1952年 フランス🇫🇷映画
監督:マルセル・カルネ「天井桟敷の人々」の監督

シモーニュ・シニョレ初鑑賞。昔から映画も彼女の名前も知っていたが、彼女は想像していたイメージと全く違った。
美人とは言えないが、堂々たる演技に風格がある。

フォロワーの恒喜さんのレビューにこう書いてあった
「これぞ!という感じのサスペンス」
これは一番弱い言葉だ、もちろんすぐに飛びついた。単純だから。
魚だったら、すぐに釣られるタイプなのだ。

しかし釣られて良かった。映画は思った以上に面白い。
今、ヒッチコックマラソンをやってるが、この作品は負けず劣らずの出来だ。

リヨンのラカン生地店の妻テレーズ(シモーヌ・シニョレ)は、病弱なくせに傲慢な夫カミイユ(ジャク・デュビイ)、息子を溺愛するだけの姑ラカン夫人(シルヴィー)にはさまれて、暗い毎日を送っていた。

そんな彼女がイタリア人のトラック運転手ローラン(ラフ・ヴァローネ)と知り合い、恋に落ちる。

ローランは夫カミイユに真実を告げる。怒りに狂ったカミイユはテレーズをパリの叔母のところへ連れ出し、監禁しようとする。しかし、それを察知して追いかけてきたローランと争い、列車から転落させられる。

警察は当然テレーズを疑うが証拠はない。尋問も腕切られようになるが、そこにとんでもない証人が現れる……


原作は「居酒屋」で有名なエミール・ゾラ。それだけに、しっかりとしたストーリー展開だ。
この原作は、エリザベス・オルセン主演で2013年に「テレーズ 情欲に溺れて」として再映画化されている。この映画はちらっと観ただけで、まともに観ていない、再鑑賞したい。

2023.04.25視聴185
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