DelayMan

隣人は静かに笑うのDelayManのレビュー・感想・評価

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)
4.0
ある日主人公が大怪我をした状態で歩いている男の子を救助する
向かいの家に住む夫婦の子供ということが分かり家族ぐるみの仲となるが、ふとしたことから隣人が身元詐称しているのではないかと怪しむようになり、調べていくにつれて様々な秘密が明かされるというサスペンス映画

始まり方から惹きつけられる
前半で餌を撒くように伏線を張って、後半は怒涛の展開で畳み掛ける
後半1時間が特に面白い
主人公だけがある秘密に気付くが、恋人や亡くなった妻の同僚であるFBIなど周りの人はまともに取り合ってくれない
主人公がおかしいのか周りがおかしいのかという緊迫した状況のまま進んでいくのも面白い

設定に粗があるという意見もわかるが、それを上回るスピード感、細かい演出とラストに向かって伏線を回収しながらピークに持っていくような構成が好きだった
俗に言う衝撃のラストとはまた一線を画した、人間が怖くなるような終わり方をするのも良い
ラストシーンの衝撃からアメリカではレンタル禁止になっているらしい

ショーシャンクの空にで主人公を演じたティムロビンスが、そのイメージを大きくひっくり返すような不気味な隣人役を見事に演じている
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